インストールおよび構成を始める前に、以下ように環境を準備してください。
Kerio Connect は、プライベートネットワークにありますが、E メールはインターネット経由で送受信されます。
したがって、プロバイダによって割り当てられたパブリック IP アドレス用のパブリック DNS に対応するレコードを設定する必要があります(この例では、215.75.128.33 の IP アドレスが使用されます)。ローカルネットワークでは、mail.company.com の名前と 192.168.1.10 の IP アドレスを割り当てる必要があります。プライベートアドレスは、ローカル DNS サーバ上に設定することができます。
パブリックサーバは以下の例のようになります:
company.com MX 10 mail.company.com mail.company.com A 215.75.128.33
バックアップ・メールサーバが利用可能な場合、バックアップ・メールサーバにレコードを設定する必要があります。
Kerio Connect は、ファイアウォールを越えてローカルネットワークにインストールされます。メールサーバの構成のほかに、ファイアウォールの対応する追加の設定も実行する必要があります。
メールサーバがインターネットからアクセス可能な場合、ファイアウォール上の一定のポートが開いている(マップされている)必要があります。各マップされたポートは安全上の問題を引き起こす可能性があります。したがって、マップポートはインターネットから利用可能にしたいサービスのみを指定する必要があります。
Kerio Connect のネットワーク環境の場合、(SMTP サービス用のデフォルトポートである)ポート 25 にマップする必要があります。
この設定は、特定のドメイン用の MX レコードがサーバに指定されている場合に必要となります。インターネット上のすべての SMTP サーバは、そのドメインのいずれかに E メールを送信するためにお使いの SMTP サーバに接続することができます。この理由により、マップされたポート 25 へのアクセスは、特定の IP アドレスに対して制限されません。
次に、ローカルネットワークの外側への接続に使用されるポートをマップする必要があります。ここでは安全に対する危険度が高いため、SSL/TLS セキュアサービスのみがマップされます。設定は表 1.1 ファイアウォール上で許可されるサービスで示されています。
| サービス(デフォルトポート) | 送信接続 | 受信接続 |
|---|---|---|
| SMTP (25) | 許可 | 許可 |
| SMTPS (465) | 許可 | 許可 |
| POP3 (110) | 許可 | 拒否 |
| POP3S (995) | 許可 | 許可 |
| IMAP (143) | 許可 | 拒否 |
| IMAPS (993) | 許可 | 許可 |
| NNTP (119) | 許可 | 拒否 |
| NNTPS (563) | 許可 | 許可 |
| LDAP (389) | 許可 | 拒否 |
| LDAPS (636) | 許可 | 許可 |
| HTTP (80) | 許可 | 拒否 |
| HTTPS (443) | 許可 | 許可 |
表 1.1 ファイアウォール上で許可されるサービス